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投稿記事 (公開9341)
【9341】Re:前回視聴時より感動が深い
投稿者南洲神社
投稿日時2022年7月25日 17:01:28









【9342】Re:Re:前回視聴時より感動が深い
投稿者素浪人
投稿日時2022年7月26日 16:50:54
 南洲神社&南洲墓地の写真、ありがとうございます。

 南洲墓地については、江藤淳の「南洲残影」の冒頭に、非常に印象深く描かれていて、在校中に訪れていなかったので、是非行かなければと思っていました。
 10数年前に行って、江藤淳の描いた情景の通りであることを確認しました。

 「それは、私がそれまで見たことのあるどんな墓地とも違っていた。西郷隆盛の墓が中央にあって、他のどの墓よりも大きく、堂々たる威厳を示しながらこの場所の空間を圧している。その左右には、桐野利秋、篠原国幹の墓があり、さらに村田新八、別府晋介等々の薩軍の諸将の墓が居流れている。
 振り返れば、場所は錦江湾を一望の下に見下ろす景勝の地で、湾内には桜島が聳え立ち、晩秋の晴れた空にかすかな噴煙を棚引かせている。そして、その空は、湾口を超えてどこまでも広く、南の海原に連なっている。
 墓ではなく、西郷隆盛その人が、現にその場にすっくと立っているような、薩軍の将士が一斉に甦って隊伍をつくり、西郷のまわりをひしひしと固めているような幻覚が、一瞬私を捉え、しばらくのあいだ私は、吾を忘れて茫然と立ちすくすほかなかった。」

 「薩摩の士魂の最良のものは、西郷とともに、西郷に殉じて滅びた。」と江藤淳は書いています。
 江藤淳の執筆の動機も、西郷はなぜ西南戦争をおこし、立派な士魂を持った多数のラストサムライたちと滅びるための戦を戦ったのか?というものでした。

 「死所を得る」という言葉がありますが、現在の通念にもとづいて、敬愛する郷土の英雄が選んだ道を批判することは、私にはできない。

【9343】Re:Re:Re:前回視聴時より感動が深い
投稿者よもやまと
投稿日時2022年7月27日 18:14:35
南洲神社の階段下に親戚がおり、朝一番に境内から桜島を眺めた朧な記憶
がある。六十数年前のことであり、今とは異なる走馬灯の光景である。
父が異郷の人であり、郷土の英雄意識は薄かった。内村鑑三が「代表的日本人」
の中に取り上げており、そこから「南洲翁遺訓」、各評伝、海音寺潮五郎、司馬遼太郎、
池波正太郎の歴史物もよく読んだが、今ひとつ捉えられない。とにかく波瀾万丈の人である。
竜馬が海舟に伝えた西郷評は面白い。仕事先、旅先で奄美も含めかなりの足跡を訪ねている。
確か、この神社の宮司の娘さんが同窓生におられた思う。今は故人になられたKOさん、風貌、
悠長大な器にセゴどんかと思うことがあった。東京でひと月の研修があり、まとめ役の寮長に
選任されたことがある。その時、奥州東北、会津、長岡、桑名、関東方面の各県の参加者から
幕末には、じぃちゃん、ばぁちゃん達は苦労したと取り囲まれた。沖縄では島津がらみから、
西郷どんより長くは生きている今日、別れ時、終の栖、先人の辞世の言葉を見据える昨今。
そうこうしながら、一世代前の福島の詩人ー長田弘の「人生の特別な一瞬」という詩文集に、
32篇の中に、確か「南洲墓地」があったなと思い、どこかに埋もれている詩文集を探している。

南洲墓地(セゴどん終焉の地)

【9345】Re:Re:Re:Re:前回視聴時より感動が深い
投稿者素浪人
投稿日時2022年7月29日 20:50:55
よもやまと様

 当方気になり、アマゾンで「人生の特別な一瞬」を購入致しました。

 最初から順に目を通し始めましたところ、4つ目に「無言の風景」と題する随想がありました。

 「思わず、息をのんだ。
  墓石の列が、整然と、斜面にひろがっていた。」

 と、始まっています。

 長田弘も江藤淳と同様、衝撃を受けたようですね。

 福島県生まれなのに、西郷さんにシンパシーを感じているような書きぶりで、

 「目に見える風景が語る、眼に見えない歴史。すっきり晴れた秋の日の、鹿児島の空は碧く、どこまでもうつくしい。」

 で終わっています。

 よもやまと様、ありがとうございました。

【9346】Re:Re:Re:Re:Re:前回視聴時より感動が深い
投稿者じゃんまま
投稿日時2022年7月30日 22:44:21
この一遍を手に、同窓会で鹿児島に行ったとき
南州墓地を訪ねました。









【9347】Re:Re:Re:Re:前回視聴時より感動が深い
投稿者あらためて
投稿日時2022年7月30日 23:53:45

 「素敵な詩文」の照会、丁寧に有難うございます。
  
  (南洲神社六月灯(燈籠祭)、ここ155の
   急階段の上り下りはちょっとキツいですが、
   燈明「敬天愛人」等に映える明かりの風物詩を
   いつの日にか体感していただければ……… )